ローバー通信
他の人々に「奉仕」することで自らの成長に繋げ、
自分自身の将来の目標や社会との関わりについて考え、行動しています。
ローバースカウト活動紹介
79団ローバースカウトは「ちかいとおきて」の実践を念頭に自己成長と社会貢献を行い、自らのプログラムを計画し実行しています。2019年~2024年の活動の一部紹介です。
Nスカウト
2020年2月~3月
ウズベキスタン
2019年のタイ王国探訪に続き、「世界のための課題探し」に探訪してきた。新型コロナウィルスの影響でカザフスタン行きは断念したが、中央アジア横断の探訪は続く。
Sスカウト
2024年5月17日~5月18日
能登半島震災支援
Sスカウト
2019年8月24日~8月30日
北アルプス(単独)大縦走
上高地~槍ヶ岳~鷲羽岳~野口五郎岳~烏帽子岳~蓮華岳~針の木岳~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳~白馬岳~雪倉岳~朝日岳~親不知、高低差11m~3,087m、縦走距離は136.2kmにおよぶ。次回は、南アルプス縦走計画を予定しています。
近況報告
能登半島震災支援ボランティア活動報告
●はじめに 金沢駅から目的地の石川県珠洲市へ向かう“のと里山街道”を車で移動していった際、地割れした道路や、陥没した道路、崩落した橋などが残っていた。所々はある程度修復されていたが、あまりにも酷い状況だった。橋が崩落した下には横転している車や、ガードレールに突っ込んでいる車があった。また、道路は二車線だったが、陥落や道路の状況が酷いため、二車線を一方通行で使用していた。地元企業や全国各地から集まった方々が道路を修復していたが完全修復するにはまだまだかかりそうな気がした。
●珠洲市内に入って見えた光景は瓦屋根が剥がれ落ち、屋根にブルーシートをかけている家が目に入った。そのほかにも、傾いている家や完全に崩壊している家など復興が遅れている様子が見えた。その後は伊藤隊長に連れられ珠洲市内の様々な場所をみて回ることができた。能登半島の北に行くにつれ町の様子はだんだん酷くなっていった。隆起しているマンホールは自分の腰近くまで突出していたり、信号機は斜めに傾き、崩壊した家にははしごを使って入る様子や、道は凸凹になっていたり、穴が開いていたりしていた。このような状況が今も続いていた。
●ボランティアセンターに出向き、そこで今回行う内容を二件もらい現場へ向かった。活動内容としては、申請者の方の要望に合わせその内容をこなしていくものだった。今回、お伺いした新谷さんの家に到着すると外見は言うまでもなく、家の中もとても酷い状態だった。屋根の瓦が割れ落ち、簡易的にブルーシートをかぶせたものの、度重なる雪や雨によりブルーシートが落ち、溶けた雪や雨が家の中に染み込み、家財は濡れ、天井にはカビが生え、畳にもカビなどが腐っていた。今回の依頼内容としては、瓦礫の撤去と処分、畳の処分と、剥がれ落ちた瓦の処分、ほかにも家の中に散乱した家財の処分などだった。まずは、依頼主の新谷さんにお話を伺い具体的な指示を受けながら作業を始めた。軽トラに瓦礫を詰めこみ、分別処分場所に向かいゴミを捨てた。そこには、あちこちから集まった人たちが軽トラに瓦礫や家財を捨てに来ていた。いまだにごみが山積みにされていた。4往復ほどしたが全く終わる気配がなく、もくもくと作業した。
●今回のボランティア活動してみて思ったことは、あまりにも震災当初から変わってないということ。もうすぐで半年経つうえに、これからは梅雨がきてそのあとには台風が来る。それまでにできるだけ修復工事などの作業を終えなければならないが、現在のままでは到底終わることないだろう。今回はたった一泊二日だけだったが個人的には全く満足のいくものではなかった。やってもきりがないのはわかっているが、それでも満足いかなかった。理由としては、支援に行かせてもらったにも関わらずやりきることができず、悔しい思いが残っている。